人間ドックの検査項目について

人間ドックの検査項目は多岐にわたります。
半日コースから、一泊二日、二泊三日、長いコースでは一週間など、検査項目に合わせたスケジュールが組まれます。
人間ドックでは隅から隅まで調べる、ということは少なく、限られた時間とお金で効率的に問題がないか調べる検査項目が一般的です。
人間ドックが気になる中高年は中々まとまった時間を人間ドックに割くことが難しい年代だとおもいますので、半日や一泊二日のコースが多いようです。
当然ですが、検査項目は時間とお金をかけるほど多くなります。
半日コースでは
・問診
・身体測定(身長・体重・体脂肪率・腹囲・血圧)
・目の検査(視力・眼圧・眼底撮影)
・聴力検査
・採血
・心電図
・尿検査(タンパク・糖・潜血・ウロビリノーゲンの定性検査)
・検便
などが行われることが多く、一泊二日のコースでは半日コースに加え上部消化管X線造影(バリウムを飲むX線)か内視鏡検査のいずれかが追加されることが多いようです。
施設によって半日コースを1日コース、一泊二日コースを2日コースと呼んだりします。

人間ドックではオプションなどで検査項目を増やすことができるのが一般的です。
コースに含まれるもの、含まれないものも加えると以下のような項目があります。
・身体測定(身長・体重・体脂肪率・腹囲・血圧)
・目の検査(視力・眼圧・眼底撮影)
・聴力検査
・血液検査
・尿検査(タンパク・糖・潜血・ウロビリノーゲンの定性検査)
・脳・脳血管の検査(頭部MRI・頭部MRA)
・甲状腺の検査(甲状腺超音波)
・動脈硬化の検査(脈派伝播速度・下肢上肢血圧比・頸部超音波)
・循環器の検査 (静時心電図・負荷心電図)
・呼吸器の検査(胸部レントゲン・胸部CT・呼吸機能・喀痰細胞診)
・消化器の検査(上部消化管内視鏡・ペプシノーゲン・ヘリコバクターピロリ菌・腹部超音波・便潜血反応検査)
・泌尿器の検査*男性のみ(膀胱超音波)
・乳腺の検査*女性のみ(マンモグラフィ・乳腺超音波)
・婦人科の検査(経膣超音波・子宮頚部細胞診・骨盤MRI)
・PET/CT検査
・骨密度検査
脳や骨に関しては脳ドック、骨ドックと呼び人間ドックとは全く別のものとして扱う施設もあります。
また、施設によっては設備に関係上オプションにも含まれない検査項目もあります。
施設の規模が大きいほど、様々なオプションが用意されるため、徹底的に検査するのであれば、大きな施設で時間をかけて検査することになります。
しかし、人間ドック後になんらかの通院が必要になる場合を考えると、身近な病院で人間ドックを受ける方がよいという方もいます。

健診・人間ドックフォローアップハンドブック
小川哲平 田村政紀
中外医学社
売り上げランキング: 140294

健康診断・人間ドック「気になる」疑問 (角川oneテーマ21)
鷲崎 誠
角川書店
売り上げランキング: 298322