人間ドックの目的

人間ドックは和製英語で、もともとは”短期入院精密身体検査”と呼ばれていました。
人間ドックの内容からすると古い呼び方の方が中身がよく見えます。
短期間だけ入院して精密な身体検査を行うのが人間ドックです。
会社に務めている場合は法律により年に1回健康診断が義務付けられていますが、この健康診断では足りない部分を補うのが人間ドックです。
人間ドックでは生活習慣病などの早期発見や、健康状態の把握などが目的です。
人間ドックの結果、問題なしという判定は全体の10%にも満たないそうです。
人間ドックを受診した方のうち9割は健康に関してなんらかの問題があるという結果です。
多くの方は自覚症状などなく日常を過ごしていることかと思いますが、そういった自覚症状がないまま健康状態が悪化することを防ぎ、現在の健康状態を把握するのが人間ドックです。
徹底的に検査するという性質のものではないので、体に悪いところがあれば必ず見つけることができるわけではありませんが、生活習慣病や消化器系の病気などは人間ドックにより早期発見、治療が期待できます。

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