人間ドックさえ行なっていれば、病気への備えができるかというと、必ずしもそうではありません。
人間ドックはできるだけ短時間で効率的に検査することが目的とも言える性質上、体の隅々まで調べることは困難です。
しかし、効率的に検査するという性質のうえではこれ以上ないくらいに、効率的に検査をすることができます。
がん・糖尿病・心不全・脳梗塞などが年齢共に増加します。
こういった、割合の多い疾患に対して早期発見、対処するためには人間ドックは有効です。
また、生活習慣に由来する病気、生活習慣病に対しても現在の体の状況を知るためにも有効な検査です。
一方で、珍しい病気やアルツハイマーや認知症など、発病前の兆候を知ることが難しいものもあります。
人間ドックを受けていても、初期の状態を見逃すこともあります。
必ずしも万全というわけではありません。
しかし、技術の進歩により病気の初期の段階で発見することにより、治療も可能になります。
人間ドックは万能ではありませんが、健康状態を保つための確率をぐんと上げる方法だと言えます。
|
小川哲平 田村政紀 中外医学社 売り上げランキング: 140294
鷲崎 誠 角川書店 売り上げランキング: 298322
|