サラリーマンのためのメタボリック対策　メタボリックとは

メタボリックシンドロームとは

メタボリックシンドロームとは、明らかな高血圧や糖尿病という状態ではないけれど、軽度ながら複数の病状が混合している状態をさす。
メタボリックシンドロームは1980年にアメリカの医師が、肥満で血圧が高く、糖尿病、中性脂肪が高い人は、これらが無い人と比べると心臓病になる危険性が高くなることを発見したことに由来します。
これまで高血圧、糖尿病、高脂血症、高尿酸血症などはそれぞれ独立して動脈硬化の原因になると考えられていたものが、1980年代以降これらが複合的に作用し動脈硬化の原因になると考え、治療されるようになりました。
徐々にメタボリックシンドロームの考え方は世界に広まり、メタボリックシンドロームは既に世界中で使われる言葉になっています。メタボリックシンドロームの段階で対応することで高額な心筋梗塞や脳卒中の治療を避け、医療費が大幅に軽減されると予想されることから厚生労働省をはじめ行政も近年力をいれてメタボリックシンドローム対策を行っています。

繰り返すと、血圧、血糖値、脂質値がそれほど悪くなくとも複合的に作用し、心臓血管系の合併症が起きやすくなった状態をメタボリックシンドロームと呼びます。
メタボリックシンドロームは心筋梗塞、脳卒中、脳梗塞などの予備軍とも言えます。
メタボリックシンドロームの状態では自覚症状などはないため、自分自身で積極的に生活習慣を変えることが必要です。
心筋梗塞や脳卒中などはある日突然起こるものです。
自覚症状がないためメタボリックシンドロームだと知りながら生活習慣を変えないというのは大変危険なことです。
メタボリックシンドロームを劇的に改善するための薬はありません。
メタボリックシンドロームを知り、毎日の生活を徐々に変えることが必要です。