メタボリックシンドロームについて知ろう
メタボリックシンドロームの判断基準とは
2001年にWHO(世界保健機構)メタボリックシンドロームの診断基準を作成しましたが、これは民族による体格差の違いを考慮していないもので日本人に適用するには無理がありました。
そこで日本内科科学会と国際糖尿病連合(IDF)が協力して国内のガイドラインを作りました。
日本のメタボリックシンドローム判断基準の特徴は、肥満が根本の原因であり、肥満から高血圧、糖代謝の異常、高トリグリセリド血症などが派生する、という考え方に基づいています。
肥満の判断基準としてはBMIが用いられていますが、測定が簡単なウエストサイズを肥満の指標としています。
現在のメタボリックシンドロームの診断基準は、
腹囲男性85センチ、女性90センチ以上が必須。
かつ
血圧130/85mmHg以上。
中性脂肪150mg/dL以上またはHDLc40mg/dL未満。
血糖110mg/dL以上。
の3項目中2項目以上
上記にあてはまる場合をメタボリックシンドロームとしています。
しかし、女性のウエストが80-90センチの場合に心血管疾患が集中していることがわかっており、男性のウエストを90、女性のウエストを80センチ以上としたほうが良いという提案もある。
また男性より女性のウエストサイズを大きく設定しているのは日本だけである。
メタボリックについて知ろう